┣・【地方競馬全国協会】の騎手課程における「教科書」ですね。(^_^) 私が入手したのは昭和57年の改訂版ですが、ネット上では平成18年版もあり、また【国立国会図書館】では昭和17年のものがデジタル閲覧可能です。手の平サイズとコンパクトのようでかなり実用的ですね。改訂する前の方が良かったりして。(苦笑)
一、競馬の使命を銘記すべし
競馬の使命は馬の改良に必要なる種馬の能力を検定し、種馬の取得を容易ならしむる如く實施し、併て馬事知識の普及に資するに在り。悉くも帝室御賞典を下賜あらせらるる御思召を體して協心戮力この大使命達成に献身すべし。
一、調教は努力と忍耐を以てすべし
競走馬の調教は快速にして持久力ある馬を造るを目的とす。古き因襲に捉はるることなく、體驗を基とし研鑽を積み、以て調教に専念すべし。彼の正宗の名刀も一朝一夕にしてならざるを想起し、競馬の調教鍛練も之と同じく、多大の努力と忍耐を要することを覺悟すべし。
一、競馬は公正且眞劍なるべし
競走は公正なるを要す。千磨必死の訓練によって培ひたる必勝の信念を以て公正且眞劍に、馬の前能力を發揮せしむべし。
一、精神の修養を怠る勿れ
競馬は兎角世人の疑惑を受け易し、これに携はるものは、常に規律と、禮節を重んじ、質實剛健と清廉潔白とを以て身を修むるべし。
ネットでは以下などで、全文公開されている。