内容紹介
▼第1話/厩火事
▼第2話/鞭
▼第3話/賢兄愚弟
▼第4話/ターフ
▼第5話/女傑
▼第6話/勝馬投票券
▼第7話/再会
▼第8話/騙馬
▼第9話/坂路●登場人物/今西(日報スポーツ競馬担当記者)
●あらすじ/ある晩、厩舎で火事が起き、厩務員の福松は必死に馬を助けるが、その代償に娘の嫁入り道具一式を含む家財道具すべてを失ってしまう。「ものよりも命だ」と、福松は後悔しないが、周囲の人間は福松に恩返ししたいと考えていた。そのためには、火事から救った担当馬カンガイがレースで少しでも賞金を稼いでくれるのを願うばかり。そしてレースがスタートした……(第1話)。
▼それまで年間70~80勝していた騎手の足立は、一昨年の天皇賞での一着降着から調子を崩し、以後は年間10勝もできないでいた。その原因は、彼の使い慣れた鞭がなくなったこと。鞭職人の西井林太郎にもう一度作ってもらおうにも、西井は病気で倒れて以来、手の感触が戻らないことを理由に鞭作りをすべて断わっていた(第2話)。
<ご注意>希少本ですので、「在庫あり」の場合でもs-book.comのみの販売となりますことをご了承ください。また、ご注文できた場合でもお手配できない場合や、装丁等が汚れていたり、交換等も難しくなります。出版社からのコメント
空前のブームに湧く競馬。華やかなレースの裏で見落とされがちな、人と馬との触れあいにスポットを当てた感動作。